私が整体院に“食のマーケット”を併設したのには、ひとつの大きな理由があります。
それは、自分自身の不調が「食」で劇的に変わった経験があったからです。

長い間、頭痛やアレルギー性のじんましん、慢性的な疲労感に悩まされ、整体や病院に通っても改善しない日々が続いていました。そんなときに取り組んだのが、日々の食べ物を見直すこと。…すると体調が大きく変わり、まるで霧が晴れるように楽になったのです。

[身体は、日々食べているものでつくられている]
この当たり前のことが、自分の中で深く腑に落ちた瞬間でした。

整体で身体を整えると、心も自然と軽くなります。その流れの中で「じゃあ、何を食べるのか」という視点を欠かしたくなかった。だからこそSeedでは、味噌や発酵食品、無農薬野菜やハーブ、蜂蜜など、身体と心がよろこぶ“本物の食”を揃えたマーケットを併設しました。

そしてもう一つの理由。
それは、この国に根づく一次産業や発酵文化、先人の知恵を、いまを生きる人たちに伝える“つなぎ役”でありたいという思いです。

本質的な健康とは、整体の施術だけで完結するものではありません。日々の積み重ねの中にこそ、その土台があります。だからSeedは「食」と「整体」の両方を通して、「知る」ことの大切さを伝えていきたいと思っています。

知ることからしか選択は生まれません。
そして選んだ先に、未来の健康がつくられていきます。

Seedがその“はじまりの場所”になれたら──。
そんな願いを込めて、私たちは日々の取り組みを続けています。